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特別講演「宗教活動の歴史を通じて日露関係を考える」

 

日時 2018年12月10日(月) 14時40分~16時10分  
場所 国際関係学部棟1階3106講義室

 

講師 Olga PUZANOVA (オリガ・プサノヴァ)氏

モスクワ国立国際関係大学・国際ジャーナリズム学部卒業後、オックスフォード大学大学院・日産日本問題研究所で修士号を取得、現在、オックスフォード大学のWolfson Collegeに在籍しながら、ロシアの国立研究大学高等経済学院(Faculty of World Economy and International Affairs;)で講師を務める。

講演内容

年明けにも安倍首相が訪ロし、首脳会談が行われることになっています。この中で北方領土が返還されるのか、平和条約が締結されるのか、といったことがにわかに注目されています。こうした政治的な話題が多い日露関係ですが、宗教という観点からみると意外な側面が見えてきます。 

東京のお茶の水にあるニコライ堂は、1891年、つまり明治時代に建築されたものです。ニコライ堂は、日本正教会の中心であり、古くから日本に正教会が根付いていたことが分かります。静岡市内にも静岡ハリストス正教会(聖堂)がありますし、伊豆修善寺にも聖堂があります。日本各地に正教会の聖堂があることに気が付きます。 

ロシア正教は明治時代に布教活動が始まりました。日露間の対立が深まるその時代にどのように根付いていったのか。その歴史的な変遷から宗教と民衆の関係を考えることが出来ます。明治時代のロシア正教徒の女性信徒が発行した刊行誌からは、当時の様子がうかがえます。当時の歴史的な文献の解読を進めているオリガ氏より、日露関係の歴史的なつながりを考えていきたいと思います。

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