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戦後ドイツにおける「記憶文化」

 

講師:初見 基氏(日本大学文理学部・教授)
日時:2015年11月20日(金)10時40分から12時10分まで
会場:静岡県立大学国際関係学部棟3階3317講義室

 

講演概要

戦後70年となる今年は,あらためて「戦後」を振り返る機会がさまざまにありました。そうした折にときとして,同じ敗戦国であるドイツが日本と対比され,ドイツはよく過去を反省しているのに対して日本では……,といった言い方がされます。この見方自体をまったくの誤りとは言えませんが,ことはさほど簡単ではありません。自分たちにとって都合の悪い過去を想起する,そのような「文化」が戦後ドイツにおいてどのように成立したのか,そして反イスラーム感情が声高に語られるようになった現在,それはどれだけの有効性を維持しているのか,等々,文化的側面からお話しします。

 

講師紹介

初見 基(はつみ・もとい): 東京都立大学大学院を修了,東京農工大学,東京都立大学を経て2008年より日本大学教員。専門は20世紀ドイツ思想,現代ドイツ文化・文学。著書『ルカーチ—物象化』講談社(1998)のほか,翻訳・論文多数。

 

問い合わせ先

国際関係学部 小谷民菜 E-mail : kotani(@を入れてください)u-shizuoka-ken.ac.jp 

file広域ヨーロッパ研究センター講演会2015.pdf